10/12/28 23:56:12
▼いじめは、「そこにいるみんなの言うことは絶対」という状態を、とても強
引なやりくちで作り上げてしまう。(「いじめの直し方」より抜粋)
事例2
・ある学級会の風景、教師が、「Bちゃんのダメなところを、みんなで指摘し
てあげましょう。」と、ひとりの生徒を前に立たせる。
・すると、クラスメイトが次々と手を挙げ、発言していった。「いつもぼーっ
としています」「一緒にいると暗くなります」「約束忘れが多いです」「洋
服が汚いです」「帰り道で買い物しているのを見ました。いけないと思いま
す」。
・教師はひとしきり発言を聞いた後に、次のように言った。「Bちゃん、みん
なの意見を聞いて、ちゃんと<治して>いこうね。<治し>たら、みんなも
Bちゃんを受け入れてあげましょうね。」
・それを聞いた生徒は、涙を流しながら叫んだ。「ごめんなさい。がんばりま
すから、もうしませんから、どうか仲良くしてください!」
・ぼくたちの大きな社会では、「人をいじめることは悪いこと」と思われてい
る。でも、小さな集団が作り出す「オキテ」は、いじめを「いいこと」にし
てしまう。職場や学校、地域のウェブサイトの中で、「誰それを叩くのは善
」といったムードが高まってしまう。
・もちろん、日本の法律には「態度罪」なんて存在しない。態度が悪いとかを
理由に行われる攻撃は、ただの「私刑(リンチ)」だ。
・けれど、間違ったルールが通用してしまう仲間内では、それがまかりとおっ
てしまうんだ。