11/10/02 20:26:43.83 0
>>72
おそらく貴方は、自分の作った道具と一体化してしまった。
そして、その道具としてその気持ちを、効用を語ります。
定まっているので、変わらない。故に絶対的であり得る。
劣化を防ぎ、揺ぎ無く在り続けられる理由です。
しかし、道具の作り方は一つではありません。作る人も貴方一人ではありません。
別人が似たものを産み、それを改良し、別のことを始めます。
壁ということには語弊がありました。抽象的ですが、世界は球体、もしくは円状に存在します。
進み続けることで世界を見て周ります。
前だけ見て歩くと、元の場所に戻ってきてしまう。所謂"永劫回帰"ですかね?
そこで立ち止まって世界を目に向ける、自分の立っていた足元を。そして世界と一体化を為す事で安定します。
これが多分貴方が言う"上り詰める"行為です。
しかし、ある人は世界を見た後(或いは見ずに)空の果てへと視線を移します。
そして空の果てへと憧れを募らせ続けるうちに、空へ果てへ飛び出す力を見つけ出します。
その果ての先に何があるか解らぬまま、それでも好奇心を抑えきれず飛び立ちます。
この人が何かを見つけられるか、またはそのまま死ぬかは、世界と一体化した貴方には見ることが出来ません。
仮に見つけて、その事を伝えに戻ってきても、貴方は世界と一体化してしまっています。
この時に話に従い試しに付いて行ってみる、という選択が取れなくなっているかもしれない。
大きなものと融合化し、その中で絶対的にあり続けるのもいいかも知れません。
しかし、より大きなものとなった時、例えば自らに小さな傷が入っているかどうか確認できますか?
ひびが走り、亀裂が広がり分裂を始めるのを防ぐことが出来ますか?
一体何がその世界を永遠に保ち続けるのか、本当に永遠に保っていられるのか答えられますか?
出来るならいいのです、きっと私なんかより完成してしまっている。
でも私は、どんな場合でも選ぶ意思を残しておきたいのです。
今の私には観念的に、こういう形でしか伝える力がありません。しかし、こんな在り方が在ってもいいと思います。