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魔よけのために、あえて劣悪な象徴を標榜する風習が
東洋にあるということは、前にも述べた。
剃髪に糞掃衣(袈裟)という坊さんの装束も、
あえて奴隷や乞食などの卑賤さを取り入れているわけだし、
漢武帝の幼名だった「彘(ブタ)」や、
秀吉の長男の幼名だった「棄丸」なども、
魔よけのためにあえて名付けられたものだ。
日本の最高権威である皇室の意匠にも、
同じような工夫が随所にちりばめられていて、
天皇家の紋章である菊紋なども、正直「肛門」に似た形状だし、
天皇の起源を記した日本最古の史書である「古事記」も、
「乞食」や「小史記」とも同じ「こじき」となっている。
こういう、あえて劣悪なものを標榜する風習は、
本当に内面から高貴なものが行わなければ、失敗する。
秀吉も出自と内面とが共に下賤だったから、
「棄丸」と名づけられた長男も本当に早世してしまったし、
本当に肛門を模したマークを用いているレッチリも、本当に下劣だ。
本当に芯から高貴であるものが、その高貴さの突出による
危うさを避ける目的で用いた場合にのみ、劣悪な象徴の
あえてなる標榜も、その意図に見合った効果を発揮する。
「貴を以て賤に下れば、大いに民を得(易経・屯象)」ではあるが、
賤を以て賤に下っても、下賤極まりない結果を招くのみとなる。