10/10/28 21:10:52 0
>>296
自己が世界外や宇宙外の存在であることを、シャンカラが認めたわけでもないのだ。
脳内の概念論などによって、真理(ブラフマン)とも同一であるアートマンが捉えられないように、
形而上に構造的な自己が存在する余地などもないのだから、構造的な自己を完全否定
し尽くした先にこそ、ブラフマンなるアートマン=理性でもある真我を見出している。
自性の把捉可能性を否定し、自性としての理性を批判したカントが、自己を世界外や
宇宙外の存在と捉えたのなら、それは、可能な限りでの上達に至らないままの自己を、
到達不可能な領域である形而上に仮託して、己れの至らなさを慰めただけであるといえる。
結局、西洋人のやっていることは、キリスト教を全廃でもしない限りは、
娼婦の私生児のカルト教義と同等であり続けるのである。