11/08/13 16:02:11.03
富士山(標高3,776m)は、夏の暑さと冬の寒さを一日で体感する、気温差と
強風の厳しい自然環境の山です。観光地化しているといっても、
日本一高い山に登るのだということを忘れないでください。
一般に、高度が100m上がるごとに気温は0.6℃下がり、風速1m/sごとに
体感温度は1℃下がります。ご来光を迎える夜明け前の山頂では気温は0℃に迫り、
風が吹けば体感温度は軽く氷点下となります。まともな防寒着を準備していなければ
何時間も寒さに震え、風邪をひく程度ではすみません。
「寒いのはがまんすればよい」というものでもなく、冷えた体を温めるためには、
多くのエネルギーを消耗します。つまり寒いとそれだけ疲労するのも早く、
低体温症により真夏でも疲労凍死する危険があるのです。
開山期間は7月~8月だけで、初冠雪(積雪)は例年10月初旬ですが、9月には
雪が降るものと心得てください。これらの時期以外は風雪に閉ざされ、
雪は強風に磨かれてカチカチに凍ったブルーアイスとなります。
ちょっとバランスを崩せば斜面を滑り落ち、岩に激突するまで止まりません。
冬山に慣れた上級者でも容易に命を落とす山で、初心者に命の保障はありません。
このスレでは、「安いから」というだけの理由で、100円のペラペラ雨合羽を薦める人、
「山の天気は変わりやすい」という常識も知らずに、
「天気予報が晴れのときに登れば装備は簡単でいい」などという、初心者以下の
知識の人もいるので、惑わされないようにしましょう。
また、「自分はこれで大丈夫だった」「他の人もこうしてる」という意見も
鵜呑みにせず、自分なりに判断し考えましょう。
>>2-以降のテンプレを参考に、
「余力を残して登頂、余裕を持って下山」を心がけ、楽しい登山を。
前スレ
/ ´,_ゝ`\初心者のための富士山登山入門68m
スレリンク(out板)