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「9条の会」は30日、島根県松江市・くにびきメッセで第10回憲法セミナー「核のない平和な世界と憲法9条」を開きました。
会場いっぱいの約500人の参加者は、平岡敬元広島市長、
イラク支援ボランティアの高遠菜穂子さんの講演に大きな拍手を送りました。
平岡氏は、菅民主党政権は「核抑止力は必要」との発言など日米安保絶対論で、アメリカ追随であること、
オバマ大統領は核兵器廃絶を言いながらアフガンでは米軍を増強していることなどを指摘し、
「人間の生存を脅かす飢餓や貧困、暴力、差別などをなくすことによってはじめて平和な世界がくる。
9条を生かして新しい社会への努力をして行く必要がある」と語りました。
「命に国境はない―イラク戦争とは何だったのか」と題し、
高遠さんは報道では知りえないイラクのファルージャやラマディの現状を紹介。
世界各国がイラク戦争の検証を始めているのに、支持した日本政府の見解は今も変わっていないことにふれ
「このままだと日本は間違った判断のままにとんでもないことになる」と話しました。
「何がイラク支援ボランティアに向かわせているのか」との会場の声に、高遠さんは
「小泉首相のイラク攻撃正当化・支持発言を聞き、自分の国が戦争を始めたんだという意識が強くなったから」と話しました。