10/07/13 16:11:50
>>335
大昔、彌彦の大神様がある夏の一日、米水浦(野積の浜)で、里人たちに一生懸命塩を作る方法を教えておられました。
一日がかりの作業で、夕方にはたくさんの塩ができあがりました。皆が大喜びの最中、突如として雷鳴が轟き、一天にわかにかき曇って、夕立がザーッと降り始めました。みるみるうちに、せっかくできあがったたくさんの塩をすっかり雨で流されてしまいました。
彌彦大神様は大層お怒りになり、さっそく天に呼びかけて雷どもを集め、厳重に戒められたので、恐れ入った雷連中は、
「申し訳ありません。今日以後は、絶対にこの地方では雷を鳴らさず、夕立も降らしませんから、どうぞお許し願います。」
とお詫びして固く誓約したとのことです。
このような理由で、弥彦山には夕立も降らず、雷も鳴らないと言われています。