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・来春卒業予定の大学生の企業採用が冷え込み、失業者の職探しの場だった全国各地の
公共職業安定所「ハローワーク」を訪れた大学生が1カ月で3万人を超えたことが21日、
分かった。大学生は企業説明会やOB訪問を通じて採用されるのが一般的だったが、
あまりの“就職戦線”の厳しさに国が今年9月にハローワークに大学生向けの
相談窓口を設置。窓口では「とにかく仕事を」と、悲痛な声が上がっている。
厚生労働省によると、全国55カ所のハローワークに設置された大学生向けの窓口
「新卒応援ハローワーク」を訪れた人数は、9月下旬~10月下旬までで3万641人に上った。
東京都港区のハローワークでは、スーツ姿の多くの大学生でごった返し、真剣な表情で
求人情報が閲覧できるパソコン画面に目を走らせる。都内の私立大4年の男子学生(23)は
「昨夏から80社近く受けたが、一つも内定がもらえなかった。何とかしないと思い、来てみた」と話した。
こうした窓口は、政府の「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」で設置。10月末時点で
利用者2090人の就職内定につながっている。
現役の大学生だけでなく、卒業後も仕事を見つけられない既卒者向けの支援も行われている。
3年以内の既卒者を新卒扱いで採用した企業には、正規雇用から半年後に100万円の奨励金を
支給する制度もあり、求人数は11月14日現在で約1万人、うち約160人が正社員として採用されている。
ただ、就職内定率が過去最低の57・6%(10月1日時点)となっている今年の現状では、それも
“焼け石に水”状態で、就職できない学生はあふれている。
文部科学省も大学の就職支援事業を打ち出すなどしているが、政府の行政刷新会議の事業仕分けで
「廃止」と判定された。政府内でも何が有効な対策なのかも定まらないのが実情で、多くの学生が就職を
決められずに年越しを迎える事態が予想される。(一部略)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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