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航空自衛隊入間基地で3日に行われた入間航空祭の祝賀会で、
菅政権を厳しく批判した地元協力団体の会長(88)の発言が波紋を呼んでいる。
「民主党政権では国がもたない」「こんな内閣は間違っている」。痛烈なスピーチの内容は防衛省側に伝えられ、10日、
「政治的発言」をしかねない部外者は行事に招待しないといった趣旨の通達が次官名で出された。規制の是非は、国会などで議論になっている。
会長は埼玉県西部在住の医師で、国民の理解が得られず、肩身の狭い思いをしている自衛隊員たちを励まそうと、
1962年の団体発足にかかわった。81年から会長を務めている。
取材に応じた会長は「会場にいたのは事前に出席を募った一般人がほとんど。わずか幹部を除いて隊員はいなかった」としたうえで、
「これまでも航空祭に出席し、事前に原稿は用意せず、自衛隊や政治に対する思いを述べ、苦言も言ってきた」と話した。
通達は予想外の展開だったようで、「政権や政党は批判されるのが当たり前。これまでも抗議はなかった。
政権交代した途端にこうで、怒り心頭の思いだ」と憤慨した。
来年度以降の航空祭についても「出席し続け、自由に発言する」と言い切った。
(2010年11月20日19時28分 読売新聞)
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