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バチカンが中国非難声明…非公認司教任命式巡り
【ローマ=柳沢亨之】バチカン(ローマ法王庁)は18日、中国当局が
カトリック聖職者に対し、バチカンが認めない中国政府公認教会による
司教任命式への出席を「強制」しているとして、中国を非難する異例の声明を発表した。
改善の兆しを見せていた両国関係が再び悪化する可能性がある。
バチカン報道官名の声明は、中国当局が「多数の司教」に対し、
「同国河北省承徳で20日ごろに行われる無許可の司教任命式への
出席を強制している」とし、「信教の自由に対する重大な侵害」と非難。
既に中国政府に対し、不満を表明したことを明らかにした。
この任命式は、香港に本拠を置くカトリック系通信社「UCAニュース」が
17日、河北省の複数の聖職者の話として報じた。それによると、
司教に任命されるのは、中国政府公認の「中国天主教(カトリック)愛国会」幹部で
全国人民代表大会の代表を務める神父。
中国のカトリック教会は、1951年の対バチカン断交を経て、中国公認だが、
バチカン非公認の「愛国会」と、中国で非合法だがバチカンに忠誠を誓う「地下教会」に分裂。
現在の推定信者数はそれぞれ約500万人、約700万人とほぼ拮抗している。
ただ、近年は、愛国会が選任した司教が、中国当局による事実上の黙認の下、
バチカンの許可を求める場合が増加。外交面でも、バチカンが台湾断交の
可能性を示唆するなど、対話機運も生まれていた。
(2010年11月20日19時07分 読売新聞)
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