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5月に打ち上げた金星探査機「あかつき」について、宇宙航空研究開発機構は18日、12月7日朝にエンジンを逆噴射させ、
減速して金星を周回する軌道に投入すると発表した。主エンジンを約9分間以上噴射できなければ、金星を通り過ぎてしまう一発勝負。
宇宙機構は2003年12月、探査機「のぞみ」の火星周回軌道への投入に失敗しており、あかつきが成功すれば、日本初の惑星周回軌道投入となる。
記者会見した開発責任者の中村正人宇宙機構教授は「今のところトラブルはない。今度こそ投入するぞ、と皆意気込んでおり、リベンジだ」と話した。
あかつきは18日現在、金星まであと五百数十万キロに迫っている。
計画では、12月7日午前8時49分から12分間、主エンジンを逆噴射。金星に最短約550キロまで接近した後、
最高高度18万~20万キロの楕円(だえん)軌道(1周4日)に入る。その後、同月11日と13日に姿勢制御用エンジンを噴射して高度を下げ、
最終的に高度550~8万キロの楕円軌道(同30時間)に入る。
数日以内に最初の金星撮影を行い、その後2年間、主に二酸化炭素(CO2)の分厚い大気の構造や動きを詳細に観測する。
金星は誕生時、地球と双子のように似ていたと考えられ、なぜ海が消えて温暖化が進んだか解明できれば、
地球の気候変動予測に役立つと期待される。
主エンジンは最先端技術による国産。短くとも9分20秒間噴射できれば、最高高度110万キロの楕円軌道に入り、後で修正できる。
地球からあかつきまでの電波通信は片道3分半かかるため、噴射時にトラブルが起きたと分かっても既に手遅れという。(2010/11/18-17:46
来月7日に金星周回軌道へ=あかつき、エンジン噴射-7年前は火星で失敗・宇宙機構
URLリンク(www.jiji.com)
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