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尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件の異常さは、
領海を侵犯して公務執行妨害で逮捕された中国人船長が処分保留で釈放されているにもかかわらず、
映像流出を認めた海上保安官が犯罪者扱いを受けていることにある。
中国では自由放免された船長が英雄扱いされ、日本では保安官が司直の取り調べを受けている。子供の目にもこの上なくわかりにくい。
日本中の家庭や学校で「悪いことをした人が自由なのに、なんでなの?」という素朴な疑問が親や先生に向けられているのではないだろうか。
「もっと早く(映像を)公開していれば流出事件は起きなかった」と自民党の小泉進次郎議員が国会で指摘した通りで、
そもそも菅直人政権が衝突事件の処理を誤ったのが発端だ。
船長を政治判断で釈放し、しかもその責任は末端の那覇地検に押し付けてしまった。
映像を「重要証拠」と強弁するのは国民の「知る権利」を拒むためだろうが、
その割には共犯者でもある漁船員や、証拠品の船体はとっくに中国に帰してしまっている。
「証拠保全」を言うなら、船体も没収すべきだった。
このように刑事処分も曖昧(あいまい)な上に、国民の税金で購入した巡視船を損壊した船長に対して、損害賠償も謝罪も要求していない。
当初のボタンのかけ違いがその後の全(すべ)てにつながっている。
揚げ句の果てがこれでは、子供たちに到底説明ができまい。
官房長官が「政治職と執行職は別」などと言いつのり、前首相が「クーデターだ」などと騒げば騒ぐほど、
民主党政権は「悪代官とバカ殿」の集まりのようにみえてくる。
時代劇に出てくる悪代官は法や規則を独善的に解釈して、良民を犠牲にする。バカ殿は「よきに計らえ」と傍観を決めている。
衝突事件と映像流出事件は、日本の主権と国益を損なうだけにとどまらず、教育上も深刻な影を落としているのではないか。
政府・与党幹部で、子供が納得する説明をできる人がひとりでもいるだろうか。
ソース MSN産経 2010.11.16 07:46
URLリンク(sankei.jp.msn.com)