10/11/15 23:37:55 0
(>>1の続き)
中国側の日本軽視を示すように、中国国営の新華社通信は「会談」との表現を使わ
ず、「交談した」(短い時間で言葉を交わす意味)と完全に格下扱い。報道では、尖閣
事件に一切触れなかった。
13日午前の日露首脳会談でも、「配慮」や「譲歩」ばかり。
メドベージェフ大統領の北方領土・国後島訪問について、菅首相は「わが国の立場、
日本国民の感情から受け入れられない」と抗議したというが、「日本固有の領土」「ロ
シアによる不法占拠」という言葉を封印したのだ。
これに対し、メドベージェフ大統領は「クリール諸島(北方領土のロシア名)は将来
もロシア領だ」と断言。本来、菅首相は日本国のリーダーとして断固抗議すべきなのだ
が、大統領から来年中の訪露を要請され、「検討したい」と答えてしまった。
会談後、メドベージェフ大統領は短文投稿サイトのツイッターで「日本の首相と会っ
た。解決できない論争より、経済協力の方が有益だと伝えた」と書き込み、余裕を見せ
た。
元駐レバノン日本国特命全権大使で作家の天木直人氏は「日中、日露とも屈辱的な会
談に近い。菅政権が言うような成果があったとは思えない」といい、こう続ける。
「通常、首脳会談があると、外務省が会談内容をブリーフする。ところが、福山副長
官が『詳細は話せない』と隠している。これは、今までになかったことだ。菅政権は
『領土問題できちんと対応した』というが、実際には違うのではないか。正直に話せな
い何かがあるのだろう。菅政権は両首脳会談をやるために、必死になっていた。会談の
内容ではなく、『会うこと』が目的となっていた。一方、中国とロシアは日本との関係
をすぐ修復する気はない。日本側が(譲歩を重ねる)姑息な手段で、無理をして首脳会
談をやったということ。長期的に見たら、会わなかった方が良かった」
官邸が「日米の同盟強化で一致した。大成功だった」とアピールしている、菅首相と
オバマ大統領の日米首脳会談(13日午前)にしても、肝心なのは中身と今後だ。
(続く)