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度重なる報道を無視するわけにもいかず、林野庁もついに重い腰を上げて、外国資本による
森林買収の実態調査に乗り出した。しかし、結果は空振りのまま現在に至っている。
当時、林野庁森林整備部の計画課で調査を担当した間島重道氏が、調査の経過を説明する。
「大手メディアで騒がれたので全国都道府県を調査したのですが、報じられているような“水狙い”の
事実はどこからも出てきませんでした。大手メディアではそのように報じられていましたが、
どうも理解できません(笑)。立木を木材とするにはコストがかかりますから、木材が目的であれば
流通市場で安く買えばよいわけです。投資目的であれば、むしろ銀座の一等地のほうがいいでしょう?
もし大量の水を中国に運ぶとしたら、莫大なコストがかかります。そもそも、山林を買ったからといって、
どうして水が入手できるのかがわからないのです。また、仮にそうしたことがありえたとしても、
問題は誰が山林の所有者かということではなく、所有者が山林の整備をきちんとしてくれるか
どうかですから……」
適切に伐採され手入れされた山林には、地面に陽が差し込み、下草が生える。土を盛り上げて生長する
下草は地面を耕し、それによって雨水は地中に浸透しやすくなる。土に染み込んだ水と山肌を滑る水は、
河川や地下に流れ込む。河川から海に流れ出た水は蒸発して雲となり、風に乗って移動した後、
再び雨となり地表に降り注ぐ。
要は、山林は水の循環過程であり、雨水を濾過する“媒体”ではあっても、水がそこに多く蓄積されるわけでは
ないのだ。
「中国人の森林買い漁り」の虚実を追う!【2】 | 実践ビジネススクール
URLリンク(president.jp.reuters.com)