10/11/12 10:32:11 zA4R2cSX0
池上彰「ひとりさんは、日本の正当性がアピールできるとのことでしたが、この場合の正当性というのは何かわかりますか?」
ひとり「漁船に犯罪行為があったかどうか?」
土田「いや、領土問題で考えれば、その場所が日本の領海かどうかですね」
池上彰「その通りです。仮に漁船に違法行為があったとして、それを取り締まる正当性が必要となるのです」
ひとり「ビデオを見れば、島とか映ってるし、日本の領海だってことは分かりますよ」
池上彰「私たちが日本の領海だと思ってる場所を、中国側は中国の領海だと思ってるというのが領土問題なのです」
ひとり「えー、じゃあ、ビデオを見せたって納得させられないじゃないですか」
池上彰「そうなんです。日本国民の大多数が、政府の発表を信じていますし、漁船が衝突してきたということを疑ってはいないと思うんですね。」
ですから、仮にビデオの内容が政府の発表と異なるのであれば、それは問題ですし、国民の知る権利を奪うことだと批難されてもしょうがないのですが、
政府の発表通りの映像だったわけですから、まず、国内におけるビデオ公開の必要性はあまり無いということです」
ひとり「そっか、中国に対しても意味が無いわけだし。じゃあ、中国以外の国に対しては?」
池上彰「やはり各国ともこれが領土問題であることを認識していますので、実際の衝突の有無はあまり興味はないでしょう。」
ひとり「えー、じゃあ、ビデオの公開って無駄だったの~」
池上彰「中国国内でも衝突そのものが無かったと主張する人が居ないわけではないので、そういう人に対しては意味があったかも知れませんが、
それよりも多くの人は、拿捕に抵抗して突撃した漁船の船長を英雄だと思っているようです。」
土田「つまり、ビデオを見て一番喜んだのは中国人ってことですか」
ひとり「日本は機密の流出で恥をかいただけ?」
池上彰「残念ながら、そういうことになりますね。」
島崎「ばっかみたい」