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ネコが水を飲むときの舌の使い方は、科学的にはイヌよりはるかにエレガント―。
米マサチューセッツ工科大(MIT)やプリンストン大などの研究者が、
高速度撮影できるビデオカメラを使って、ネコが水を飲むしくみを解き明かした。
慣性と重力という二つの力を舌で釣り合わせて水柱を作り、口に運んでいた。
米科学誌サイエンス電子版で発表する。
ネコもイヌも長い舌を出し入れして器の水やミルクを飲む。イヌは水の中に舌を差し入れ、
先を曲げてひしゃくのようにすくい上げ、がぶがぶと飲むことが知られている。
一方、ネコは曲げた舌先を水面にわずかにつけ、次の瞬間、引き戻す。
その速度が適度だと、慣性で水が引き上げられて重力と釣り合い、水柱ができる。
これが崩れないうちにパクッと口に含む。秒速1メートル近くの高速で舌を動かし、
毎秒4回ほど舌を出し入れし、毎回0.1ミリリットルほどを口に入れていた。
同じネコ科でもトラなど体が大きくなるほど舌の動きが遅いこともわかった。
日本獣医生命科学大の尼崎肇教授(獣医解剖・組織・発生学)は「舌の構造が
食べ物の種類に適応して様々な形状を示すことは知られているが、水の飲み方との
関係についての研究は少ない。ネコが舌の上下運動と水の接着性、慣性で
水を飲んでいることを解き明かした極めて独創的な研究だ」と話している。
ソース:asahi.com
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画像:ネコが水を飲む仕組み
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