10/11/10 22:47:53 0 BE:1018551247-PLT(12066)
海上保安官がビデオ映像をインターネット上に漏らしたとされる今回の事件。何が問題なのか。
海上保安庁幹部は「機密であろうがなかろうが、捜査情報という本来、
外に出してはいけないものが流出したことが最大の問題だ」と言い切る。
海上保安官は二つの顔を持つ。日常業務では主に巡視船や巡視艇の乗組員として海上をパトロールする。
だが、ひとたび海上犯罪を見つければ司法警察員として拳銃を発砲したり容疑者を逮捕したりする権限が与えられている。
流出を告白した主任航海士の保安官(43)も同様だ。
「捜査員自身による捜査情報の流出で、取り締まりに対する国民の信頼が低下する」と懸念する。
証拠として撮影した取り締まり場面がネットに流れれば、捜査への協力も得にくくなる。
もう一つの問題点は、政府が一般には公表しないと決めた映像を、政府機関の一員である保安官が決定に反して流出させたことだ。
本来、規律が保たれる必要がある国家公務員が独断で映像を漏らしたならばモラルの崩壊につながる。
今回の一件を「クーデター」と評した政治家もいたように、組織の体をなさなくなる可能性があるという。
海保自身はこれまで、海難救助だけでなく、
北朝鮮の工作船への威嚇射撃や外国船の取り締まり場面の映像を必要に応じて公開してきた。
海保幹部は言う。「救助の映像なら流出しても内規上の処分で済んだかもしれない。
だが、捜査情報の漏洩(ろうえい)は言い逃れができない行為だ」
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記事引用元:asahi.com(2010年11月10日22時5分配信)
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