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・沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡るビデオ映像が流出した事件で、第5管区海上
保安本部(神戸市)の神戸海上保安部に所属する40代の男性職員が10日、上司に
「自分が映像を流出させた」と話したことが分かった。映像は5管のある神戸市内の
漫画喫茶(ネットカフェ)から動画投稿サイトに送信された可能性が高いことも判明。
海保が神戸市内で職員から事情を聴いており、警視庁は国家公務員法(守秘義務)
違反の疑いで取り調べ、容疑が固まれば逮捕する方針。
海上保安庁の鈴木久泰長官は10日午後1時から衆院予算委員会で経緯を説明した。
説明などによると、職員は巡視艇「うらなみ」の乗組員で、船上勤務中の10日午前9時ごろ、
船長に「自分が流出させた」と報告したという。
警視庁は9日から神戸に捜査員を派遣、映像が送信されたとみられる神戸市中心部の
漫画喫茶の防犯カメラの映像を分析していた。職員が名乗り出たことを受け、映像が
投稿された当時、本人がこの漫画喫茶を利用していなかったか詳しく調べている。
検察当局も10日、神戸に検事を派遣した。
流出した映像は、石垣海上保安部が那覇地検に提出した十数本の映像資料の一つ
だったことが分かっている。「sengoku38」という登録者名を使った人物が、4日午後、
米グーグルが運営するサイト「ユーチューブ」に投稿、5日午前7時半過ぎに投稿者
自身によって削除されたとみられている。
検察当局は投稿記録を照会したが、グーグル側が任意提出は困難と回答したため、
裁判所の令状を取ったうえで、9日に投稿記録を差し押さえた。東京地検と警視庁が、
投稿記録を調べたところ、神戸市内の漫画喫茶が浮上した。
5管は1948年に神戸海上保安本部として設置された。大阪や神戸、和歌山など7カ所に
保安部があり、ホームページでは「ユーチューブを利用して海難救助やイベントなどの
臨場感あふれる映像を配信している」としている。
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