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2010年11月4日、中国・広東省開平市の世界遺産「開平望楼と村落」で犬肉を食べる習慣が
物議を醸している。香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。
「開平望楼と村落」は2007年に世界遺産に登録された。1920~30年代に建てられた「望楼」は
当時のヨーロッパの雰囲気を色濃く映し出すと同時に中国伝統の建築様式もふんだんに取り
入れられ、「中国と西洋が見事に融合した建築芸術群」との高い評価を得ている。
“犬肉騒動”の発端は、英国・アイルランド王立アジア協会が会員400人を開平観光に招待した
こと。その招待状に「犬肉料理を無理やり食べさせられることはありませんが、現地ではほぼ
すべてのレストランに犬肉料理があります。殺されるのを待っている子犬を目にすることも多い
でしょう。不快に感じられる方は参加されませんように」との注意書きが添えられていた。
これを知った動物保護団体は激怒し、「犬肉レストランをボイコットし、現地の悪しき習慣を変え
よう」と呼び掛けた。だが、協会側は「それは排外的愛国主義に他ならない」と反論。「よそ様の
土地に行って、『あなたたちの文化はひどい』とは言えないだろう。これは2000年前から続く現
地の伝統だ。鶏肉を食べることと何ら違いはない」と主張している。(翻訳・編集/NN)
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