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・民主党の田中真紀子元外相(66)が9日午後、都内で記者団に対し、支持率急落にあえぐ
菅直人首相(64)について「すべてが玉虫色。あまり力量がない方だということが証明された」と
罵倒しまくった。真紀子氏は「上を代えても似たような人が枢要な地位におり、金太郎アメと
同じ事をやるのでないか」とも述べ、菅首相の辞任にとどまらず、現内閣や民主党執行部の
総入れ替えも求めた。
真紀子氏は、菅内閣の外交姿勢について「政治は二者択一をしなければならないのに、
尖閣もTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)にしても、すべて決めらず、責任の所在も
はっきりしない」と指摘。特に中国漁船衝突事件については「衆院予算委員会の答弁は
何言っているのか分からない。よく平気でいられると思う」と糾弾。「船長を帰したというなら、
それは私が判断しました、それが国益にかなっている、その理由は、こうといえばいいんです。
何も中国なんかに気兼ねする必要ない」と強調した。
真紀子氏が一番こだわったのがビデオの全面公開だ。
「なぜ、国民や世界に見せない。事件(発生直後)から党幹部に言ったのだが、あのとき出して
いたらレアアース騒動や日本人を捕まえることはなかったかも。中国に毅然とものが
言えないのがおかしい」
仙谷官房長官についても、「場当たり的にカードを切っているとしか思えない」とこきおろした。
怒りの矛先は、露大統領の北方領土訪問にもおよび「遺憾だなんて菅首相ががいっている
段階じゃない。大統領がAPECに来られても、会わなかったり、大使を召還するのが普通の
外交ルール。なのに『ちょっと情報を聞くために(一時帰国させただけ)』なんて。こんな腰砕けと
いうか、分からない人が政治をやってていいのか」と“失格”の烙印を押した。さらに小沢元代表を
国会に引きずり出そうとしていることにも触れ「自民党と一緒になって踏んづけたり牢屋につなぐ
手伝いをなぜ与党がするのか。(現政権が)火の粉をかぶらないように、自分が傷つかないように、
ポストにつくことばかり考えている人たちだからこうなるんだ」と低支持率にあえぐ理由を解説してみせた。(抜粋)
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