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尖閣諸島沖で起きた中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突したときの状況を撮影したとみられる映像が
インターネット上に流れている問題で、中国政府は、来週予定されている胡錦涛国家主席の訪日に
向けた雰囲気を損ねかねないと受け止めており、日本国内の世論の動向に神経をとがらせています。
中国では、今回流出した映像は国内のニュースサイトや動画投稿サイトに転載され、
閲覧できるようになっています。中国外務省の洪磊報道官は、５日夜、談話を発表し、
「日本側の行為は違法で、映像によってもこの事実を変えることはできない。
違法な行為を隠すこともできない」として、事件をめぐる日本側の対応をあらためて非難しました。
また、崔天凱外務次官は一部の海外の報道機関との会見で、「日本政府に誠意があるなら、
両国関係が直面している困難を克服し、戦略的互恵関係の推進を続けていくべきだ。
さまざまな妨害が生じないよう、最大の努力を払うべきだ」と述べ、今回の問題が、
来週、ＡＰＥＣの首脳会議にあわせて予定されている胡錦涛国家主席の訪日に向けた雰囲気を
損ねかねないと受け止めています。日中両政府は、漁船の衝突事件をきっかけに悪化した
日中関係を改善するためには、首脳会談が必要だとしており、中国政府は、そのためには
「適切な条件と雰囲気を作ることを望む」として、日本側に努力を促していました。
それだけに、今回の問題によって日本国内で中国に反発する世論が高まることを
警戒しており、日本の世論の動向に神経をとがらせています。
*+*+ NHKニュース 2010/11/06[05:53:32] +*+*
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