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日本神経学会など6学会が「認知症疾患治療ガイドライン」をまとめた。2002年以来の改定だが、
アルツハイマー型認知症に使える薬は従来と同じ一つだけで、薬以外の対応策の情報を充実させた。
海外ではほかに三つの薬が広く使われている。日本は薬の導入体制が遅れているという
問題も改めて浮き彫りにした。
認知症患者は全国に約220万人。25年後には330万人を超えると推計される。
国内でアルツハイマー型認知症の薬として承認されているのは1999年発売の
「アリセプト」しかない。海外ではアリセプトと同様に脳内の神経に情報を伝える
物質の分解を抑える「ガランタミン」と「リバスチグミン」、脳の神経細胞が壊れるのを
防ぐ働きのある「メマンチン」が使われている。
日本でもようやく今年、この3薬について薬事法にもとづく製造販売の承認申請がされた。
審査は1年ほどはかかるため、指針は認知症の早期診断や予防法など薬以外の対応を
幅広く採り上げた。3薬は有効性を示す科学的な裏付けがあるとし「本邦未発売」とただし
書きで紹介した。
指針作成の責任者、中島健二鳥取大教授(脳神経内科学)は「限られた治療法の中で
最善の治療をするための指針として医療現場で活用してほしい」と話している。
*+*+ asahi.com 2010/11/04[07:34:30] +*+*
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