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○矢野絢也氏に叙勲 民主・公明間、冷え込む可能性も
元公明党委員長の矢野絢也氏が3日付で旭日大綬章を受章したことが、政界で波紋を呼んでいる。矢野氏は、長男が
仙谷由人官房長官の公設秘書を務めるなど仙谷氏と親交がある一方、公明党の支持母体・創価学会との間で訴訟を抱え、
確執がある。受章が民主党政権と公明党との関係を冷え込ませる可能性も取りざたされている。
政府は「多年にわたり国会議員として議案審議の重責を果たした」として叙勲を決めた。内閣府賞勲局は「国会議員歴や
国会の委員長経験など総合的に評価する。矢野さんの場合は公党の委員長もしている」と説明している。
ただ、政府関係者によると矢野氏の受章には、訴訟を係争中などの理由で事務当局内に慎重論もあった。民主党が
補正予算成立に向けて公明党へ秋波を送る中、受章が水を差しかねないとの見方もあった。最終的には首相官邸が
政権運営の問題と切り離し、予定通り進めるよう指示したという。
矢野氏は1967年に公明党から初当選。86~89年に党委員長を務めて「政界仕掛け人」と言われた。だが、引退後は
著書の内容などをめぐって公明党や創価学会との関係が悪化。民主党代表代行だった菅直人首相らの呼びかけに応じて、
国会内で訴訟の経緯を説明したこともある。
公明党の国会議員の多くは「過去の人」「一定の条件で自動的に受章する仕組み」と言葉少なで、民主党との関係についても
「受章によって対立が深まることはない」と口をそろえる。
ただ、党幹部の一人は「引退後は正反対のところへ行ってしまった人。支えてきた学会員としては、おもしろくない」。
学会幹部は「会いたくない人に突然会わされたような苦痛がある」と話す。
□ソース:朝日新聞
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