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そこで、採用する学生を韓国の有名大学を卒業した学生よりも、
欧米の有名大学や海外MBAを取得した世界各国の学生を採用することに重点を移していったのである。
英語力も重視し、現在ではTOEICで900点以下の大学生が採用される可能性はほとんどないという。
また、以前のコラムでも書いたが、サムスン電子がマッキンゼーなどに内定している学生に、
年収2000万円超えで自社に誘っていたのは1998年である。
こうした変化を背景に、韓国では国内の有名大学を目指すより、世界の有名大学・大学院を目指す動きが急速に進んでいる。
それに呼応するかのように、韓国では幼稚園の頃から英語を学ばせ始め、中学校が終わる頃には
海外大学留学時に必要なTOEFL iBT試験で、日本のほとんどの大学生が出すことができない100点超えがゾロゾロいるのである。
恐らく優秀な日本の中学生が同試験を受けても、50点はいかないであろう。
というのも、TOEFL iBTは、日本の英語教育が十分対応していないスピーキング、
ライティング、リスニングの試験割合が75%の点数を占めるのである。
韓国の英語授業は、上記3つにリーディングを加えた総合的な英語力を育成している。
韓国と日本で教えた英語教師A氏によれば、「韓国での英語の授業はすべて英語で進められ、生徒の質問も英語である」という。
一方で日本の状況を嘆き、「欧米人が教える授業でも、日本語で質問がされ、文法の質問がほとんど」とのこと。
この夏、韓国、中国、そして日本の高校対抗でディベート大会が行われたのであるが、その結果が雄弁に物語っている。
日本代表として早稲田高等学院が出場するも、最下位。
韓国や中国の学生は、ディベート試合中の休憩時間も、英語で作戦を練っていたものの、
日本の学生は日本語で作戦を練っていたということである。負けるのも仕方がないのかもしれない。
韓国の有名高校を卒業後、米国の名門大学に進学し、現在は日本の大学院に通うBさんによれば、
日本の高校に比べて韓国の高校の強さは、「自律学習」にあるという。