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★今思えば麻生元首相の発言が…「不法占拠」機に関係悪化
・メドベージェフ大統領が日本側の中止要請を振り切って強行したロシア国家元首初の
北方領土訪問は、日本外務省もつい最近まで「想定していなかった」ロシア側による
最悪の対応といえる。領土問題をめぐり日ロ関係がここまで悪化するきっかけと
なったのは、昨年5月の麻生太郎首相(当時)による北方領土「不法占拠」発言だった。
北方領土をめぐる最近の日ロ対話の頂点といえるのが、昨年2月にメドベージェフ大統領と
麻生氏がロシア極東サハリン州で行った首脳会談だ。日本外務省によると、この席で
大統領は「新たな独創的で型にはまらないアプローチ」によって「われわれの世代」での
領土問題解決を目指すことで麻生氏と一致。リベラル派とみられた若き大統領の決断への
日本側の期待は大きく高まった。
しかし「蜜月」は長くは続かなかった。麻生氏は同5月20日の参院予算委員会で、北方領土の
「ロシアによる不法占拠は極めて遺憾」と答弁。ロシア外務省報道官は翌21日「容認できない」
と直ちに反発した。
同29日、前月着任した河野雅治駐ロシア大使の信任状提出に際し大統領は、領土問題を
めぐり日本が「一方的で受け入れがたい評価」をしていると批判。北方四島へのロシアの主権に
疑問を差し挟む日本の試みは領土交渉継続に役立たないと強くけん制した。
ある日本外交官は「麻生首相答弁は事務方が用意した通り。日本政府が従来繰り返してきた
表現だったから安全と考えたのがミスだった」と打ち明ける。
同6月、北方領土を日本の「固有の領土」と明記した北方領土問題解決促進特別措置法改正案の
衆院可決をロシア外務省は「不適当」と厳しく批判。翌7月のイタリアでの主要国(G8)首脳会議の
際の日ロ首脳会談では双方が互いの交渉姿勢を批判し合い、「独創的なアプローチ」への期待は
急速にしぼんだ。
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