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無料で中国を訪問できる長野県須坂市の中学生中国訪問事業が、
参加希望者が少ないため中止になった。
希望者の定員割れが原因の中止は2回目。市が中学生対象に行ったアンケートでは、
「行きたくない」などと中国訪問に消極的な回答が88%に上り、市は
「隣国への理解が足りないようだ。今後も訪問事業は続けたい」としている。
市教委学校教育課によると、友好都市の吉林省四平市を訪問して交流する同事業は、
1993年から2004年までは毎年、以降は隔年で行っている。今年は
7月29日~8月4日の日程で、12人の中学生を4月から募集した。
保護者同伴で生徒は無料とする条件だったが、5月末までの正式申し込みは1人だけ。
中学生の訪問事業は2006年も応募者が少なく中止となり、08年は四川大地震や
中国製冷凍ギョーザ中毒事件の影響で急きょ取りやめており、今回で3回連続の中止となった。
希望者が少ない原因を探るため、市教委は、中学生100人にアンケートを実施。
「四平市に行ってみたいと思わない」「行きたくない」と答えた生徒の割合は88%に上り、
理由を複数回答で聞いたところ、「時間がない」(26・4%)、「中国に関心がない」(25・0%)などが目立った。
「中国が嫌い」「どちらかというと嫌い」と答えた生徒の割合は66%。
理由は「偽物を作るから」の41・4%が最多で、「治安が悪そう」「清潔感がなさそう」がともに18・9%だった。
同課は「父母の休みが取れないとの意見もあった。次は、生徒だけで参加できるようにするなど、
改善したい」とし、三木正夫市長は「中学生は昔のイメージを引きずっている。よく知ってもらうことが大事」と話している。
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