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コンビニエンスストアでの本の立ち読みが常態化し、悪質さを増している。主に若者系の雑誌が読み荒らされ、
発売日の翌日には“古本”同然、売り物にならなくなるケースも少なくない。立ち読みを規制するルールはなく、
長時間に及ぶ悪質な客に対しては店員が声をかけるなど個別に対応している。
一部の若者の中には立ち読みを 「当然の権利」と思う意識があり、両者のギャップは埋まらない。
ジャーナリストの鷲巣力(わしず・つとむ)さんが女子大生を対象に行った「若者のコンビニ観」に関するアンケート調査によると、
コンビニに行く目的で立ち読みは買い物に次いで多かった。好きなコミック(単行本)は買っても、漫画雑誌は買わないという
若者が増加。立ち読みはモノを買わない若者の象徴的な光景といえそうだ。
『コンビニのレジから見た日本人』(商業界)の著者で、東京都下に4店舗のコンビニを構える竹内稔さんも立ち読みに
頭を痛めてきた一人だ。雑誌の付録のDVDを抜き取られた経験は数多く、長時間にわたる“座り読み”をする悪質な
若者と対峙(たいじ)してきた。業を煮やし、漫画雑誌や週刊誌にビニールのひもで縛るなどの対策を講じたところ、
皮肉なことに売り上げが約2割伸びたという。
「だれだって手あかで汚れた商品には購買意欲がわかない。そもそも、
漫画系の雑誌を立ち読みする人は最初から買う気なんてない。言葉は悪いですが、
長時間の立ち読みは万引と変わらない行為です」と語気を強める。
当然のことながら立ち読みは店側に1円の利益ももたらさない。
商品にダメージを及ぼし売れるはずの商品を売れなくしてしまう恐れもある。
一方、業界団体の「日本フランチャイズチェーン協会」はコンビニの立ち読みを半ば容認し、
現在のところルールづくりに向けた動きはない。
協会は「夜間、店内が無人に近い状態になるよりは、 (立ち読み客とはいえ)人目にさらされていることで犯罪抑止につながる」と説明する。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
>>2以降へ続く
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