10/10/30 21:52:33 sFMVN+x10
バブル時代、三菱地所がロックフェラーセンタービルを買収した時、
「ニューヨークの不動産の売買やテナントの入れ替えは、
前の持ち主との協議のうえ行わなければいけない」という新しい法律が作られた。
三菱地所は、ロックフェラー同意なしでは何もできないことになってしまった。
この時期、プラザ合意以降なので、ドルの操作はアメリカは自由自在で、
ビルの価値は2年で半減し、結局、元のロックフェラーに、買値の半額で売ることになった。
三菱地所は1000億円の損失を出した。
すると、今度は元の持ち主となる三菱地所がロックフェラーに対して
発言権を持つはずのあの法律が消えてしまった。
松下が買ったユニバーサルスタジオは、
株式の80%をカナダのシーグラムに売ることになった。
良いシナリオが入らなかったからだ。
ハリウッドにはシンジケートがあって、10数人の映画会社のトップマネジメントだけが
シナリオを密かに閲覧して、良いものは全てピックアップしてしまう。
残りものを、投資したいといってくる日本企業などに出す仕組みで、
日本企業でハリウッドに投資して儲かった企業は1社もない。
ベブルビーチゴルフクラブは、コスモワールドが500億円で買った。
普通に行けばこの投資は、すぐに回収できると思われた。
当時、ここの会員権は1億円ほどで企業にいくらでも売れるから、
日本で500社に売れば、すぐに投資は回収できると見込み、
ほとんどを住友銀行から借り入れた。
ところがカリフォルニア州が突然、
「ゴルフクラブで法人会員は品位を汚すから禁止する。個人会員のみ。」
という法律をつくってしまった。
コスモワールドはお手上げで、あっという間に倒産。
結局、住友不動産が後始末をして、アメリカの手に渡った。