10/10/30 04:53:22 0
(>>1のつづき)
たとえば、市場価格1万円の商品を1000円で落札したとする。表面上は9000円も得を
したことになるが、そうはいかない。なぜかといえば、落札までにかかった入札手数料が
あるからだ。仮に5円単位のオークションだったとすれば、1000円になるまでは200回の
入札が必要になる。1入札の手数料が75円(この単位が多い)とすると、75円×200回=
1万5000円となる。つまり、この段階で出品側は5000円も利益を出していることになる。
落札者がこのうち20回程度入札しているとすると、支払った入札手数料は1500円だから、
合計2500円になる。送料などを考えなければ「75%オフでの購入」なわけだから、得は得だ。
だが一方、落札できなかった人の180回分の入札手数料は、すべて無駄になる。
つまり、このオークションは「ふたりの勝者」と「大勢の敗者」によって成り立っていることになる。
勝者のひとりは落札者、もうひとりは言うまでもなく「出品している主催者」である。しかも
主催者は確実に利益を受けるシステムなのだ。
早い話、言うなれば博打の胴元である。先ほどの計算例はまだ甘いほうで、1円単位の
入札ならば儲けはその5倍にもなる。
ここまで書けば誰でもわかる。つまりこれは「オークション」という名前のギャンブルなのである。
ペニーオークションは、これだけギャンブル性が強く、射幸心を煽るシステムである。
にも関わらず、合法とされている。
国民生活相談センターにも苦情が寄せられているようだが、現状ではいかんともしがたいようで、
せいぜいが「落札不確定なものに大金を投じないように」ぐらいしか言えないだろう。
入札を繰り返すたびにコインが消費されていき、落札できないも関わらず数千円、時には
数万円が消えてしまうことになる。落札できなければ「元を取り返す」ために、攻略法など
考えてさらにハマることになる。射幸心を煽る仕組みだから、熱くなるのもわかる。
ただ、冷静になれば、誰がどれだけもうけているか理解できるはず。(>>3-10につづく)