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原爆投下後の広島で芽吹いたアオギリの種から育てた「被爆アオギリ二世」の苗木が２７日、甲府ＹＷＣＡ
（山本貴美子会長）から甲府・山梨英和中高に贈られた。生徒らは、平和を願う心を受け継いでいく気持ちを
込めて、同校に植樹した。
被爆アオギリは爆心地から約１・３キロの広島逓信局の中庭にあったもので、被爆後、焼けてえぐられた
幹の傷跡を樹皮が包むように成長した。この種から育てた苗は「被爆アオギリ二世」と名付けられ広島市が
国内外に寄贈しており、二世、三世が各地に根を張っている。同校に贈られた苗は被爆アオギリの植樹活動を
続けているシンガー・ソングライターの中村里美さんが今年７月、ライブで甲府を訪れ、甲府ＹＷＣＡに
託したもの。
この日は山本会長らが高さ約２０センチの苗と中村さんのＣＤ「アオギリにたくして」を持って同高を訪問。
秋葉忠利広島市長からのメッセージが読み上げられた後、今年８月に広島市を訪問した山梨英和中高のＹＷＣＡ
ひまわり部の生徒や職員、山本会長らが高校の中庭に植樹した。ＹＷＣＡひまわり部の部長で同高２年の
奥田尚子さん（１６）は「被爆アオギリは割れた幹から緑の葉が生えていて、生命力の強さを感じた。
後輩たちが戦争や平和について考える機会になればうれしい」と話した。山梨英和中高の卒業生でもある
山本会長は「若い人に伝えていくことがわたしたちの使命。生徒のみなさんの手で、この木とともに平和を
愛する心を育てていってほしい」と話していた。
ソース：山梨日日新聞
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