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日中関係の修復を目指す菅内閣で、前原誠司外相の強硬発言が突出し、中国側にやり玉に
挙げられている。中国外務省高官が、月末にハノイで行う方向の日中首脳会談に影響しかねない
との立場を示唆したこともあり、前原氏は22日の記者会見で、中国を敵視する考えはないこと
を強調するなど、釈明に追われた。
「世界第2位、第3位の経済大国がしっかりと協力し合うことは大変重要だ。大局に立って
問題点を解決する努力が大事だと申し上げてきたつもりだ」。前原氏は自身の中国に関する発言
について、記者会見でこう語った。
前原氏は18日の参院決算委員会で、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を受けた中国側の
「対抗措置」を、「極めてヒステリック」と厳しく批判。19日には中国外務省の反日デモに
関する談話に「理解できない」とかみついた。一連の発言に、同省高官は「毎日のように中国を
攻撃する発言がある。耐え切れない」と反発を強めていた。
エスカレートする「口論」に、仙谷由人官房長官は22日の会見で「お互いあまり片言隻句を
とらえて過剰に反応しないで、ゆとりある気持ちで日中関係をつくっていくべきだ」と、双方に
冷静な対応を呼び掛けた。
対中強硬派で知られる前原氏を、中国側が目の敵にしている側面は否定できない。しかし、
政府・与党内にも「前原氏は思ったことを口に出し過ぎる。政治家として未熟だ」「不用意な
発言が中国に利用されている」との批判がある。こうした空気を感じてか、前原氏は最近、
周辺に「おとなしくする。あまり言わないよう抑える」との考えを示した。
▽時事ドットコム
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