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ミルク与えず新生児重体 名古屋の32歳母逮捕
20日午後7時35分ごろ、育児放棄(ネグレクト)の疑いがある生後2週間の乳児を
名古屋市内の病院に搬送したと、救急隊から東署に通報があった。
乳児は男で体重2キロ弱しかなく、脱水症状で栄養失調、多臓器不全の重体。
同署は21日未明、ミルクなど十分な栄養を与えなかったとして保護責任者遺棄の疑いで、
母親の同市東区東桜2、風俗店員岩崎真弓容疑者(32)を逮捕した。
逮捕容疑は、10月6日ごろに自宅で長男を出産したものの、その後必要な保護をせず放置したとされる。
岩崎容疑者は「1日に4、5回粉ミルクを与えていた」と供述しているが、医師は2、3日は与えていない可能性が高いと診断した。
同署によると、20日夕に診察をした同区内の医院が命の危険があると判断し、
消防本部に名古屋第2赤十字病院(同市昭和区)への転送を要請。救急隊員が育児放棄の疑いがあるとして通報した。
岩崎容疑者は当初、医院に「最近知り合った友人の子ども。頼まれて面倒を見ていた」と偽っていた。
乳児はあばら骨が見えるほどやせ細り、床ずれもあったという。
岩崎容疑者は「お金がなかったから」と出産前後に一度も病院で診察を受けず、
病院に行ったのはこの日が初めてだった。出生も届け出ていなかった。
同容疑者は風俗店が借りるマンションで生活し、父親の名前は「分からない」と供述している。
中日新聞 2010年10月21日 夕刊
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