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>>153
■実は、私学側は授業料無料化を歓迎していない
民主党は、私立高校世帯に、公立高校とほぼ同額の年間12万円（低所得者24万円）を助成の方針。
しかし、私立高校側は、公立高校の授業料が“無料”になることに危機感を抱いている。『「生徒が公立に流れる傾向がさらに強まるのでは」という懸念』。
◆「静岡県内には43の私立高校がありますが、現在、定員を満たしているのはわずかに3校だけ。
（「授業料が無料になる公立」と「助成があっても有料のままの私立」との比較で、今まで以上に）
私学はお金がかかるということが、社会風潮として定着（し公立に生徒が流出）することを心配しています」
by 長谷川了・静岡県私学協会会長[SBS 2009/09/30]
■授業料の滞納は、公立より私立の方が多い
◆授業料を3ヵ月以上滞納した生徒数[文部科学省]
●2007（平成19）年度 ▽私立高校…8276人 ▽公立高校…7203人 ▽合計…1万5479人
●2008（平成20）年度 ▽私立高校…9067人 ▽公立高校…8245人 ▽合計…1万7312人 1833人増加
■中学校を卒業して高校に進学しない選択をした子供達
専修学校、例えば調理製菓専門学校は調理士の国家資格を取得できるのと同時に、『高校卒業の資格も得られる』。
静岡県内の高校進学率が97％を超えるなか、少数だが一般高校へ進学をせず、手に職を付ける勉強をする子供もいる。
しかし、専修学校は私学助成金も一般の私立高校に比べて少ない。
さらに、『民主党のマニフェストには「専修学校の授業料助成」の明記は無い』。同じ高校生なのに…、なぜ民主党は専修学校に光を当てないのか。