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「デモが許されない国」で演じられたデモ
「ブログで『デモ』という言葉も書き込めない国で、やっとデモが許可されたよ」と、9月18日、
中国で最も人気のあるブログライター・韓寒はコメントした。
9月18日は、満州事変勃発の引き金となった柳条湖事件の記念日で、中国ではこれまでしばしば、
反日感情を高めるために利用されてきた。79年目という中途半端な年での今年のデモはちょっと珍しい。
北京、上海、深せん、香港など少なくとも7つの都市で行われ、心のうっぷんを晴らす機会として中国人が
参加した。中国共産党政権の工作が窺える小規模イベントだった。
最近の中国漁船衝突事件は、多くの中国人の怒りを買ったようだが、たとえ今回のように小規模なものでも、
政権の黙認または奨励がなければ、現在の中国では起こりえない。
北京では、中国政府に対して自分の権利を請願している人々に、9月18日前に、「政府認可」の日壇公園
(日本大使館の近く)でのデモに参加するよう、呼びかけの電話がいろいろなところから入ったという。
(中略)
「フォークダンス以外の何ものでもない」
ワシントンDC在住の中国問題の専門家・石藏山氏は、次のように分析している。「中国共産党は火遊びを
しているようなものです。愛国心に本当に火がついたら、国民は、中共がいかに自国を害してきたかに気づく
ことでしょう。そうなれば、すべての怒りが中共政権に向けられ、吐き出されます」
事実、上海でのデモで、警官が日本領事館に通じる道をふさいだ際、「(政府は)弱腰で外交不能」という
シュプレヒコールが始まった。
「市民の権利を主張する平和的なデモが許されない国で、全く自分の身にふりかからないような国外の事件に
対してデモを行うのは全く無意味」と韓寒は書き込む。「こんなデモは、フォークダンス以外の何ものでもないね」
と中共政権のやらせを軽く流したブログは、まもなく削除された。
URLリンク(www.epochtimes.jp)