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菅直人首相が4日のブリュッセルでの中国の温家宝首相との「会談」で、中国が拘束している
フジタ社員1人の解放を要求していなかったことが、6日の各党代表質問の答弁で明らかになった。
首相は「私と温家宝首相との懇談に並行し、身柄の安全確保と人道的観点からの迅速な処理を
求めている」と述べるにとどめた。野党が批判を強めるのは必至だ。
首相はこの後、首相官邸で記者団に「外交の議論について、あまり細かい点まで申し上げる
ことは控えた方がいい。できるだけ早く解放、釈放するようにという働き掛けはしっかりやっている」
と語った。
一方、首相は答弁で、温首相との「会談」を「懇談」と繰り返し表現した。政府関係者は日本側が
中国語通訳をつけなかった理由について「正式な会談の予定がなかったため」と説明している。
日中間で領土が主要議題となったことや、菅首相がフジタ社員1人の解放を求めなかったこともあり、
正式な会談と位置付けたくない思惑もありそうだ。
菅首相と温首相のどちらが先に「領土」に言及したのかもあいまいだ。首相は自民党の稲田朋美氏
への答弁で「まず尖閣諸島はわが国固有の領土で、領土問題は存在しないと申し上げ、温首相からも
首相としての立場が表明された」と説明。4日には記者団に「温家宝さんの方から原則的な話が
出たので、私も原則的なことを申し上げた」と語っていた。
自民党の谷垣禎一総裁による「アマチュア外交」との批判には「首脳外交を展開するうえで、
外務省をはじめ関係省庁に蓄積された情報やノウハウを活用している」と反論した。
▽日本経済新聞
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