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いやー、今年も中国はやってくれますなあ。尖閣問題については、「1960年代の自国の
地図を見てみろ」とだけ中国に申し上げておく。
それにしてもアメリカのアーミテージ元国務副長官の見方は鋭いね。日米同盟が
ぎくしゃくしているなか「中国は日本を試している」のは明らかだろう。概して欧米人が
中国人の行動の本質を見抜くのは、彼らの発想や行動様式がよく似ているからである。
現代中国の日本人研究者がしばしば予測を外すのに、欧米人研究者がピタリと
当てるのはそのためだ。
ひとつ譲ると、それに付け込んで、10も20も譲らせようとするのが中国人の体質である。
だから安易に譲ってはいけません。船長を返しても中国側は妥協せず、強気の主張を
全く変えないだろうと思っていたら、案の定、そうなった(その後、軟化の兆しも
見られたが…)。交渉は互いに譲り合って成立するものなのに中国はそれを理解していない。
「革新的」で有名な某地方紙の社説が、安全保障の問題を論じるのに、尖閣の「せ」の字も
出てこないのにはびっくりした。「国際情勢の変化や不安定要因に対する方策は
軍事力だけではない。外交や経済、文化など幅広い分野の交渉を組み合わせることで
緊張緩和につなげたい」んだって。ごめんで済んだら警察はいらないとよく言うが、
軍事力の裏付けのない外交をやったって、どこの国も相手にしてくれませんよ。
こういうのを「お花畑思想」と呼ぶ。
中国のやり方をまねることで、相手の誤りを自覚させるという手もある。実際、
ガス田問題など、中国と共同開発しようなどと思わないで、日本も同じ場所で、
独自にガス田を開発すればいいのである。
*+*+ 産経ニュース 2010/10/07[08:50:04] +*+*
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