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(>>2のつづき)
男性のいう小説とは、芥川賞作家の吉田修一氏の代表作「悪人」のことだ。映画化作品が
9月に封切りされた。女優の深津絵里さんがモントリオール映画祭で最優秀女優賞を
獲得した作品でも知られる。
友人も恋人もいない孤独な土木作業員の男が携帯サイトで知り合った女性を殺害、
別の女性と逃避行に及ぶというストーリーで、登場人物の心の動きが詳細に描かれている。
小説「悪人」では、被害者の女性が主人公の男に路上で「拉致られたって、レイプされたって
言うてやる!」と叫ぶシーンがある。「人殺し!助けて!人殺し!」と続ける女性の声を
周囲に聞かれるのを恐れ、男はのどを必死に押さえつけて殺害してしまう。
今回の事件はどうか。男性は紺野容疑者から“密室での出来事”をこう聞いたという。
「紺野(容疑者)は消えた1万円のことで吉原さんを問い詰めた。『知らない』と繰り返す
吉原さんに対し、紺野は『警察に届け出る』と叫んだ。だが返ってきた一言が
紺野容疑者の頭を真っ白にさせたんだ」
吉原さんから発せられた言葉とは-。
「そんなことしたら、無理やり連れ込まれてレイプされたって言ってやる」
この直後、紺野容疑者は気が付くと、吉原さんの首を絞めていたというのだ。
密室の犯行で吉原さんに発言の機会がないので、真偽のほどは今後の捜査の
進展によるため、現時点ではあくまで紺野容疑者の主張でしかない。だが、見知らぬ
男女が密室で会う危険性は、一時の快楽や金銭の代償と引き換えにしても、
あまりにも大きい。(以上、抜粋)