10/10/04 11:43:08 0
(>>1のつづき)
「90分間の予定でお願いします」。紺野容疑者はフロントにこう伝え、2階の客室に進んだ。
ところが、紺野容疑者は室内に入った後、吉原さんの首を絞めて殺害してしまう。
一連の“行為”が終わった後の犯行とみられる。
事件が発覚したのとほぼ同じころ、紺野容疑者の知人男性に紺野容疑者から連絡が入った。
「今までお世話になりました。最後にお礼が言いたい」
「死にます」。紺野容疑者は思い詰めた声でこう繰り返していた。
紺野容疑者とはどんな人物だったのか。
関係者によると、紺野容疑者は知人男性が所有するマンションの一室を無償で借りて
暮らしていた。決まった収入はなく、金に困ると日雇いのアルバイトで生活をつないでいた。
「福島出身で、東京に身寄りはなかった。東京に来てからかかわってしまった暴力団との
間にトラブルがあり、精神的に悩みを抱えていた気の小さい男だった。普段からおとなしくて
人付き合いもうまくはない」
知人男性は紺野容疑者についてこう分析。「女遊びなんてする余裕はないはずなのに」。
関係者によると、紺野容疑者は当日、約7万円を所持していたという。出会い系カフェへの
支払い、食事代、ホテル代に使用。“行為”の代償として吉原さんに対しても数万円前後の
金を渡した。
6万円ほど遊びに使ったため、計算上では1万円が残っているはずだったが…。
「ホテルから出ようとしたら、財布に残っているはずの1万円がなくなっていた」
紺野容疑者は捜査1課の調べに対し、こう供述。当日に金銭トラブルがあったようだ。
紺野容疑者の出頭に付き添った知人男性も、出頭するまでの間に同じような話を聞かされた。
「紺野(容疑者)をかばう訳じゃない。でも、人を殺すようなやつじゃなかった。事情を聴くと、
まるであの“小説”のようだったよ。主人公に紺野が重なった…」(>>3-10につづく)