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★マスコミ倫理懇:社会環境の激変、直面する課題は--全国大会報告
・「激変するメディア環境にどう向き合うか」をメーンテーマに、新潟市で9月30日から2日間、
マスコミ倫理懇談会全国協議会の第54回全国大会が開催された。各報道機関から
約350人が参加、全体会議のあと七つのテーマに分かれて討議した。
「ネット時代のジャーナリズム」分科会では、まずニュースサイト「J-CASTニュース」発行人、
蜷川真夫氏が講演。インターネット上でのニュースの読まれ方などを分析したうえ、「ネット情報は
信用性が高くない」とされていることについて、「100%の信用性はないが、80~90%はある。
読者も暗黙のうちに了解していて、だからこそ、ネットのニュースには既存メディアにない幅や
奥行きが出る」と説明した。
また、共同通信社デジタル戦略本部の浜村寿紀氏とTBSテレビ報道局担当局次長の
大山寛恭氏がそれぞれの立場から報告。大山氏は、記者が入れない鳩山由紀夫首相
(当時)と側近たちの居酒屋での会合の様子を出席者が簡易ブログ・ツイッターで
“実況中継”した出来事や、民主党代表選のネット上での動画配信(実験)に同時期に
最大9万6000件のアクセスがあったことなどを説明した。
ネット環境の整備が進み、受け手側が選べる情報の量は10年間で530倍になったともされる。
利用者側はどのルートから情報を得ていいものか戸惑い、メディア側も読者のニーズが
つかみきれていない状況が続いている。
分科会では「日本で『ネット世論』というものに影響力はあるのか」や「時間も手間もかかる
調査報道は、厳しいメディアの経営環境の下で成り立つのか」などの議論が交わされた。(抜粋)