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東南アジア諸国は軍拡してまっせ
パラセル(中国名・西沙)諸島でも中国と対峙(たいじ)するベトナムは、ロシア製戦闘機スホイ30を
12機、キロ級潜水艦を6隻購入することを決めている。ベトナムは米国との軍事・経済協力を急速
に深めているが、中国側は「ベトナムは交戦も辞さない構えで、米国の力により中国を牽制(けんせい)
する考えだ。しかし、中越が正面から対立すればどんな国の空母もベトナムを守れない」(中国紙環球
時報)と威嚇する。
マレーシアは、スホイ30に加え、欧州のスコルペン級潜水艦を導入する。
インドネシアはミサイル駆逐艦の建造に着手するほか、スホイ30とロシア製などの潜水艦12隻を配備
する計画。
ワシントン・ポストなどによると、インドネシア領ナトゥナ諸島沖合で6月下旬、インドネシア海軍に拿捕
(だほ)された中国漁船をめぐり、中国が、軍艦を改装した大型漁業監視船を急行させ、拿捕した漁船を
解放しなければ攻撃すると威嚇したという。警備艇を派遣したインドネシア海軍は結局、漁船を解放した
とされ、中国に対する不満は高まっている。
中国は軍事戦略を念頭に、インド洋周辺国で港湾整備を支援する「真珠の首飾り」戦略を進め、
先月にはスリランカのハンバントタで港湾施設をほぼ完成させるなど、隣国インドを刺激している。
インドは、中国軍が建造を進める空母が将来、南シナ海だけでなくインド洋に進出することを強く
警戒しており、ロシアから戦闘機ミグ29や軽空母を購入した。
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