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超電磁マシーン ボルテスV - Wikipedia
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本作品も同じく世界各国で放送されたが、1978年に放送を開始したフィリピンでは(フィリピン国営放送で毎週金曜日18:00-18:30
(現地時間)に放映された)特に大人気で、最高視聴率が58%を記録した。当時テレビアニメといえばアメリカ作品しかなかった
フィリピンでは、子供たちにとってボルテスVの登場は衝撃的な出来事であったらしい。さらにはボルテスVの成功を契機に、
フィリピンに次々と日本のロボットアニメが輸入されることになった。
しかし最終話直前の1979年8月、時の大統領フェルディナンド・マルコスが放送禁止宣言をし、国営放送でのボルテスVは放送中止された。
このフィリピンでのボルテスVを巡る話題は日本でもマスコミを通じて紹介された。まず週刊読売の1979年2月4日号ではフィリピンでの
ボルテスV人気を報じた。続いて、1979年8月29日付けの「東京新聞」では、当時のマルコス大統領が暴力的として中止に乗り出したことを
伝えた。週刊アサヒ芸能の1979年10月4日号も放映中止事件を扱っている。いずれも俗悪な暴力番組のため放送中止になったという扱いだった。
フィリピンでは子供の人気とは裏腹に、大人たちのボルテスVへの反発が存在し、民間に抗議団体が結成されていたという。
まず、本作による子供への悪影響を心配した親や教師から抗議が寄せられたという。本作の内容が暴力的であり、
道徳的でないとしたものや、子供がボルテスVに夢中になるばかりにキャラクターグッズを欲しがったり、
勉強をしなくなることを心配した意見である。次に、第二次世界大戦後のフィリピンでの反日感情を背景にしたものである。
ボルテスVの武器を侍の刀の象徴とみなしたり、旧日本軍の賛美とみなす受け取り方や、本作を皮切りに日本企業が台頭してくる事を
警戒するものだった。