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中国人船長の釈放が決まった24日、中国からの客を受け入れる観光地や商業地などでは、
歓迎ムードが広がった。半面「関係修復は容易ではない」との声も聞かれた。
◇秋葉原
アジア有数の電気街として中国でも有名な東京・秋葉原。家電や時計を扱う免税店店員の男性は
「中国人客は衝突事件後も通常通り」と話すが、「問題が長引くと影響が出たかもしれない」と
釈放決定を歓迎した。
事件の影響が心配されたが、大型店の近くにはこの日も団体客を乗せた観光バスが次々と乗り付けた。
通訳をしていた中国人女性は「事件の質問は、楽しく観光している人たちを怒らせる。やめてください」と
質問を遮った。個人ビザで来日した中国人の女性(36)は「釈放は当然。遅すぎる」と語気を強めたが、
「観光は観光。充実した買い物をしたい」と話した。
◇浜名湖
浜名湖畔のホテル(浜松市)は10月中旬、北京の大手日用品製造会社の社員の宿泊を
あて込んでいたが、今月中旬、立ち消えになった。関係者によると、同社では総勢約8000人が
旅行に参加し、このうち4000~4500人が湖畔のホテル数軒に分宿する予定だった。
財団法人「浜松観光コンベンションビューロー」の村松志男(ゆきお)部長は
「問題が収束して来客数が回復すればいいが、簡単にはいかないのではないか」と心配した。
◇旅行代理店
近畿日本ツーリスト(東京都千代田区)では、今回の日中関係悪化で
訪中旅行の目立ったキャンセルはなかったという。中国でデモが頻発するなど
摩擦が激化し始めた21日から「日本人の観光に問題は生じていない」などと書いた
現地リポートを客に見せて安心させてきた。別の大手旅行代理店の社員は
「対立が長引けば観光への影響も危ぶまれた。問題が解決して良かった」と
ほっとしたように話した。(>>2-10に続く)
毎日新聞 2010年9月24日 21時54分
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