10/09/23 21:21:10 0 BE:1200224257-PLT(12556)
今回の事件はまず東アジアの戦略的な構図から考える必要がある。東アジアでは中国、
日本、ロシア、米国という主要諸国の力が安定しないまま、中国が覇権的なパワーを強め、
優越な立場にあるような言動をとり始めた。この動きは日本にとって脅威である。
そもそも地政学的には、一定地域で一方のパワーがすでに優位にあった側に追いつき、
追い越そうとする際に不均衡が高まり、危険が大きくなる。だからこそ米軍がなお
日本と韓国に駐留しているのだといえよう。
中国が尖閣諸島の領有権を石油資源の可能性が浮かんできた1970年代まで主張しなかったことは
周知の事実であり、当時、中国側には尖閣諸島をはっきりと日本領として描いた地図も
存在したと聞いている。しかし米国政府は伝統的に他の諸国の領土紛争には中立を保つ。
だから尖閣の主権がどの国にあると公式に断定することはできない。
尖閣諸島の保有に関しては日本自身が覚悟をせねばならないだろう。尖閣の主権をあくまで
主張するならば、それを守る決意があることを示さなければならない。そのために戦う
覚悟を示してこそ、初めてその領土への主権に正当性が得られるとさえいえるだろう。
その点で日本政府が竹島に対してとっている態度は悪い見本となる。
今回の中国漁船の行動は「無謀運転」といえるだろう。ただしそれが故意の無謀運転か、
過失の無謀運転か、まだわからない。
*+*+ 産経ニュース 2010/09/23[21:21:10] +*+*
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