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■読売新聞■
衛星みちびき 日本版GPSの戦略作り急げ
(2010年9月20日01時20分 読売新聞)
日本版のGPS(全地球測位システム)整備を目指した人工衛星の1号機
「みちびき」を、宇宙航空研究開発機構などが打ち上げた。
カーナビゲーションなどで位置確認に使われているGPSの測位誤差を、
現在の10メートル程度から1メートル以下に改善することを目指し、
産官学で技術実証試験に挑む。
人工衛星を使った測位技術関連の製品、サービスは、国際的に市場が
拡大している。世界に伍(ご)していける成果を期待したい。
試験は58テーマが予定されており、高い測位精度をどう生かせるかが、
成否のかぎとなる。
その一例が、除雪車や耕運機などの自動誘導だ。誤差が10メートルでは
道路の除雪はできないし、畑も耕せない。誤差が1メートル以下なら、
それが可能になる。
すでにGPSは、山岳遭難の救助からデジタルカメラのような日用品まで
幅広く使われている。カメラの場合、撮影場所が写真に自動で付加されるため、
旅行の記録になる、などと人気がある。
精度の向上は、こうした既存分野も活性化させるだろう。
みちびきの特徴は、その軌道にある。地上から見ると、日本を含む西太平洋
上空を「8の字」を描くように24時間で飛行する。
うち8時間程度は日本上空にいるので、3機あれば常に1機が日本のほぼ
真上に見える。このため衛星からの電波は、ビルや山など障害物にほとんど
遮られない。
米国が運用する今のGPSは衛星約30機で地球全体をカバーしている。
だが、都市部や山間部では十分な信号強度が得られない。
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