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中国人観光客:心臓発作、治療費600万円超 保険適用されず家族困惑 /大阪
毎日新聞 2010年9月19日 地方版【平野光芳】
◇「日本旅行ブーム」の陰で
今月2日に中国から観光で関西国際空港に降り立った男性(72)が心臓発作で
倒れて病院に入院、医療費が600万円以上に膨らみ、家族らが途方に暮れている。
渡航前に旅行保険に加入したが、病気の治療には適用されず、全額自己負担を
求められているためだ。集中治療室で意識が戻らない中、家族は「どうやって
支払ったらいいのか」と困っている。
男性は河南省から来日した医師、王〓貴さん。妻の趙翠芳さん(68)と
団体ツアーで来日、10日間かけ国内を巡る予定だった。
王さんは関空に到着直後から胸に痛みを覚え、空港近くのホテルでさらに悪化。
意識を失い、泉佐野市の病院に救急搬送された。緊急手術の費用や入院などで
治療費は16日までで計約658万円に達し、今後さらに増える見込みだ。
しかし、中国で加入した旅行保険では、既往症には適用されない。
王さんは勤務先の病院を退職し、現在、月ごとに支払われる約3万円
(日本円換算)の「退職金」で生活。旅行費は貯金から約10万円(同)を
出し、初めての海外旅行を楽しみにしていたという。
中国から日本への観光客は急増中だ。00年に団体観光が始まり、今年7月には
個人向け観光ビザの発給要件も緩和された。そんな「日本ブーム」の中で王さんを
病魔が襲った。趙さんは「親切にしてくれた日本の病院関係者には本当に
感謝してる。20年、30年かけても分割で支払いたいが、そのすべもない」
と涙にくれている。
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