10/09/19 10:08:28 0
鯨漁師が、夫婦の鯨に出会ったとき、必ず雌を先に狙う。それはなぜか。
雌が捕まったとき、雄の鯨はそこにとどまりますが、雄が先に捕まると、雌は逃げ去ってしまうから。
つまり、雌から捕まえないと二頭を仕留められないのだそうです。
これが江戸時代の鯨漁の掟だったと、山本一刀氏の新聞連載小説「ほうき星」(産経新聞)で紹介されました。
雄が捕まりそうになったとき、雌がさっさと逃げ去るのは理にかなっています。
雌は子を産む存在、雄はほかにもいるのだから逃げて当然。
反対に雌が捕まりそうになったときの雄の態度は健気です。
単独で逃げたっていいのに、雌を案じてその場にとどまるのですから。
「やはり男は、こうでなければいけない」と話すのは出版プロデューサーの川北義則さん。
「最近の人間の男は、いささか情けないのではないだろうか。女・子どもを守るどころか、
害を加えたり、自分のために利用したりもする。
自分より弱い者に向かうとはもってのほかだ。鯨だけではない。
子育て時期の動物は、例外なく命を賭して子どもを守ろうとするものだ」と川北さん。
大人同士のトラブルは、個々に事情があるでしょうから一方的に非難できませんが、
大人の男が女・子どもを虐待するのは、どんな理由であれ許すわけにはいきません。
「弱いものいじめをするなんて最低ランクの男といってもいい。立ち向かうなら、
自分より強いものを相手にすべきである」と川北さんは憤ります。
私たち大人の男は「万物の霊長」どころか、鯨にも劣る存在になってしまっているのかもしれません。
URLリンク(news.nifty.com)