10/09/17 22:22:56 P
ドングリ:大凶作 クマ、大量出没の恐れ イノシシやサルも可能性 /滋賀
◇目撃情報相次ぐ
秋のツキノワグマ出没シーズンを前に、クマの餌になるドングリが、県内の山林では07年に調査を始めて以来の大凶作に
なっていることが分かった。県によると、ブナ、ミズナラ、コナラともほとんど実がない「凶作」状態。県自然環境保全課は
「クマだけでなく、イノシシやサルも空腹で人里に下りてくる可能性がある」と注意を呼びかけている。【稲生陽】
調査は今月、クマの個体群が生息する長浜市余呉町や高島市朽木など5カ所で実施。木ごとの実のつき具合を5段階で評価
したが、ほぼすべての木が最低の「全くなっていない」か次に低い「一部についている」レベルだった。ドングリは2年おきに
豊凶作を繰り返しており、クマ被害が相次いだ04、06年も全国的に凶作だった。
県によると、県内全体では最後にクマが捕獲された9日までの目撃情報は58頭だが、福井県・京都府との境に
400~800頭ほどの個体群が広がる高島市では、10日以降も計9頭の目撃情報が相次いでいる。出現ペースは昨年の
3~4倍で、民家の軒先のハチの巣を狙ったり、木の柿を食べたりと空腹な様子がうかがえるという。先月31日には同市
マキノ町の民家で鳥小屋が襲われ、ニワトリ1羽と餌の配合飼料が食べられる被害も出た。
一方、ツキノワグマは県の希少種に指定されており、捕獲した場合は原則放獣している。同市農林振興課は「住民からは
『怖いから殺して』という声が多い。住民の気持ちが分かるだけに、板ばさみが苦しい」と頭を悩ませている。
URLリンク(mainichi.jp)