10/09/17 07:48:49 0 BE:274337142-PLT(12556)
日本自動車工業会の志賀俊之会長(日産自動車最高執行責任者)は16日、
足元の1ドル=85円台の円高ドル安水準について「日本での生産が海外に流出するのを
止める水準ではない」と述べた。国内の産業空洞化を食い止めるには一層の円安が
必要との認識を示したもので、政府に追加的な為替介入を求めた発言だ。
日本の自動車メーカーは組み立てなどの生産拠点の海外移転を進めつつも、部品については
日本からの調達を残すことで国内の雇用を維持してきた。円高でも採算がとれるように
コスト削減も進めており、内閣府の調べによると、日本の輸出企業が採算がとれる水準は
09年度で1ドル=92.9円と20年前に比べて40円以上改善している。
ただ、足元ではすでに採算水準を割り込むところまで円高ドル安が進んでおり、
志賀氏は「もうこれまでの円高とは違う」と指摘した。自動車各社は収益を確保するため、
同じ車種を国内外で作っている場合は国内生産分を減らしたり、部品も外国産に
切り替えたりするなどしているという。志賀氏は「このままでは、日本のものづくりの
根幹を支えてきた中小企業の部品産業が細ってしまう。雇用問題につながる可能性もある」
と述べ、中小企業が自助努力で円高を克服するのは限界に来ているとの認識を示した。
*+*+ asahi.com 2010/09/17[07:48:49] +*+*
URLリンク(www.asahi.com)