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今週の土曜日は9月18日である。「9・18」は、関東軍が南満州鉄道を爆破した柳条湖事件の起きた日。
中国では年に1度の反日デーだ。もし反日運動を起こそうとする騒動師が中国にいれば、この日はねらい目だ。
尖閣諸島(中国名・釣魚島)近くの東シナ海で、中国のトロール漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した。
海保の調べでは、漁船のほうから突っかかってきたという。事件は7日に起きた。中国船の船長が逮捕され、
中国のネット世論は反日モードに入り、中国政府を「弱腰だ」とたたき始めた。この動きは、9・18と無関係だろうか。
漁船衝突事件の前に、尖閣絡みで気になる事件が北京で起きている。9月3日、中国では「抗日戦争勝利65周年」の記念日だ。
この日、中国外務省の正門前で数人の活動家が赤い横断幕を持ってデモをした。
「東シナ海天然ガス田共同開発の日中合意は売国だ」という意味のスローガン。
やったのは釣魚島を保護防衛せよと叫ぶ「保釣運動」の活動家、反日騒動師である。
デモの場所が日本大使館ではなかった。「売国」とは、矛先が日本より胡錦濤政権を向いている。
2012年の次期共産党総書記人事をにらんだ権力抗争がくすぶりだしたのではないか。
そのとき、保釣運動のリーダー、童増・中国民間保釣連合会代表は個人ビジネスの名目で香港にいた。
香港の保釣運動のメンバーと接触したかどうかは分からないが、香港、マカオの活動家は9・18の1週間前である11日、
台湾の台北で開かれた保釣フォーラムに参加した。中国本土の保釣活動家は、
中国政府が台湾へ渡航する許可をださなかったために出席を断念した。
台湾の親中派保釣活動家は13日、台北から尖閣列島に向かう抗議船を出した。香港などの活動家が見送った。(>>2,3-以降へ続く)
記事引用元:毎日jp(毎日新聞 2010年9月16日 東京朝刊)
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