10/09/16 09:18:04 0
・MDMAを一緒にのんだ銀座のクラブホステス、田中香織さんを救命しなかったとして
保護責任者遺棄致死罪などに問われた元俳優、押尾学被告(32)の裁判員裁判が
14日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役6年を求刑した。
法曹関係者からは「軽すぎる。8年が妥当では」との厳しい声も出ている。
1年以上にわたって芸能界を揺るがし、1人の女性が亡くなった薬物事件が結審した。
検察側は「自己保身のために田中さんを見殺しにした犯情は悪質。証言でウソを繰り返し、
反省の情は皆無」と厳しく断罪した。
求刑を言い渡された瞬間、無表情だった押尾被告は裁判員の方を向いて深いため息を
ついた。動揺は隠し切れず、後方の弁護人に突然振り向いて話しかけるなど、そわそわした
素振りを見せた。
だが、傍聴席は対照的だった。「なぜ?」。多くの人が隣同士、お互いの顔を見合わせ、
疑問の表情を投げかけた…。暴力団が少女に覚せい剤を注射し、放置して死亡させた
事件で懲役8年が下った最高裁判例から、同じ8年ぐらいとみられていたためだ。
検察は6年の理由について、香織さんが自らの意思でMDMAを服用したこと、
押尾被告が昨年11月に受けたMDMA使用罪の執行猶予が取り消され、懲役1年6月が
加算されることを考慮したことを挙げた。
しかし、刑法に詳しい日大の板倉宏名誉教授(76)は「求刑を超える判決が出たケースもある。
私は8年が妥当だと思う」と言い切った。
その理由として「香織さんの両親が保護責任者遺棄致死罪の最高刑(懲役20年)を
望んでおり、数多くの隠蔽工作をするなど刑事責任は非常に重い。両親の訴えは裁判員の
心に響いているはずです」と説明した。
実際に裁判員裁判では、強制わいせつ致傷罪で懲役7年の求刑を上回る懲役8年の
判決が初めて下るなど、複数の判例が出ている。
市民の日常感覚や常識を判決に反映させ、司法に対する国民の理解と信頼の向上を
図るために導入された制度だけに、世間の注目が大きい押尾裁判で「求刑超え判決」が
出る可能性も十分にある。注目の判決は、17日午後3時に下る。(一部略)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)